伝統の現在NEXTシリーズ 第3弾
眉かくしの霊
伝統の現在NEXTシリーズ3作目は、泉鏡花原作「眉かくしの霊」!
2004年「高野聖」、2005年「海神別荘」に続く、伝統の現在NEXTシリーズ第3弾! 茂山逸平と元東京乾電池・谷川昭一朗の異色の顔合わせで、狂言の語りと対極にある台詞劇を融合させ、演劇的な可能性を探る作品。木曾街道・奈良井の古びた宿で繰り広げられる、恐ろしくも華麗な怪奇譚をお楽しみください。
- 日時
- 全公演終了しました。
2006年8月10日〜13日 - 場所
- 紀伊國屋サザンシアター
- 原作
- 泉鏡花
- 演出
- 加納幸和
- キャスト
- 茂山逸平・谷川昭一朗他
- ストーリー
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木曾路を旅する青年・境は、奈良井の古びた宿屋にたどり着く。辺鄙な山間の旅館だが、名物の鶫(つぐみ)料理を堪能してほっとひと息、離座敷に逗留を決め込む。ところが、閉めたはずの蛇口から水が流れだす、静かな池でけたたましい水音がする、誰もいない風呂に見知らぬ女が入っている…次々に不思議な現象にみまわれて、ついに宿の料理人・伊作は、以前ここを訪れた柳橋の芸者・お艶にまつわる不思議な出来事を話し始める。やがて伊作と境の目の前で、ひなびた山間の宿屋が一瞬にして幽玄の世界へ変貌し、彼らはこの世のものならぬ、妖しい世界に引き込まれる−。時空を超えて人と魔物が交錯する、恐ろしくも華麗な世界を、旅情とともに描く怪奇譚・作者晩年の佳作。