野村万作萬斎狂言会
第26回
滋味ゆたかな佳曲2題…楽しく、軽やかに
連続26年目の今回は、万作至芸の出家狂言(旅僧もの)と、萬斎出色の太郎冠者狂言をお楽しみいただきます。「呂蓮」では、旅の修行僧が出家志願の宿主にあれこれ法名を付ける言葉遊び、お約束の『わわしい女』と男の豹変ぶりが見ものです。また巧まざる絶妙の話芸で人気の「芸話」に続いて、「寝音曲」では反抗的でお調子者、しかし調子に乗りすぎて失敗する、これもお約束の太郎冠者が、寝たまま易々と美声で謡うのが聞きどころ。 実は傾いた姿勢で朗々と謡うのは至難の技ですが、見ている方には実におもしろい趣向です。
おおらかで軽妙洒脱、緻密にして情感豊かな《江戸前狂言》の神髄をお見逃しなく!
旅僧が一夜の宿を請うた家の主人は、僧の説法を聞いて発心し、妻や親類も了解しているから、と言って弟子入りを頼み込み、髪を剃って法名を「呂蓮坊」とつけて貰う。そこへ食事を運んできた妻は、変わり果てた夫の姿を見て驚き、なぜ自分に無断で出家したと怒りだす。あわてた男は旅僧のせいにして…。
人間国宝の豊富な話題、深い語りで大好評。
寝音曲 ねおんぎょく 野村萬斎 内藤 連
主人の前で謡えといわれた太郎冠者は、酒を飲まないと声が出ないとか、女の膝枕でないと謡えないともったいをつける。主人が太郎冠者に酒をふるまい、自分の膝に寝かせると朗々と謡うが、体を起こすと声がかすれて出なくなる。また寝かせると声が出る。何度も寝かしたり起こしたりしているうちに…。
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