千五郎狂言会第8回
茂山千五郎 芸術祭大賞 受賞記念
近年著しい充実ぶりで注目を集め、とみに評価を高めてきた十三世茂山千五郎は、昨秋初演した舞狂言「通圓」の舞台成果をもって、芸術祭大賞に輝きました。 今回はその受賞を記念して、祝賀の曲「末広かり」と、中世の風俗の反映も鮮やかな、古作の女狂言「鈍太郎」の2曲を千五郎のシテで、また不動の人気狂言「附子」を千作、七五三、千三郎の共演でご覧いただきます。お見逃しなく。
- 日時
- 全公演終了しました。
2009年5月29日(金)19:00開演、30日(土)14:00開演
- 場所
- 国立能楽堂
- 出演
- 茂山千五郎、茂山千作、茂山七五三、茂山千三郎、茂山正邦、茂山茂、茂山逸平 ほか
- チケット
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3/27(金)発売開始:SS席 7,000円 / S席 6,000円 /
A席 5,000円 / B席 4,000円 / 学生席 3,000円 - 番組
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末広かり (すえひろがり)
茂山千五郎・茂山逸平・松本薫
果報者(お金持ち)に命じられ、末広がりを買いに都に上った太郎冠者。末広がりが何なのかを知らずに「末広がり買おう」と呼び歩いてすっぱに呼び止められ、言葉巧みに傘を売りつけられて帰る。もちろん主人に厳しく叱られるが、すっぱに教わった囃子物を思い出して「傘をさすなる春日山…」と面白く謡い舞ううちに…。
附子 (ぶす)
茂山七五三・茂山千三郎・茂山千作
留守番を命じられた二人の冠者。恐いもの見たさに猛毒の附子の入った桶を覗き、そっとなめてみてあまりのうまさに夢中になり、食べ尽くしてしまう。さて主人への言い訳に困ると一計を案じて主人秘蔵の掛軸を破り、大切な台天目茶碗を割って…。
鈍太郎 (どんたろう)
茂山千五郎・茂山正邦・茂山茂
三年ぶりに九州から都に戻った鈍太郎。下京の本妻、上京の愛人を訪ねるが、二人とも本ものの鈍太郎と思わず、戸を開けてくれない。悲観して出家しようとするが、やっと気付いた女二人が揃って懸命に詫びて引き止めるので、月に半分づつ二人の女の元に通い分けることを承知させ、二人の女の手車に乗って大喜び…。