千五郎狂言会 第13回

千五郎狂言会 第13回

☆初夏の京都、祇園祭の風情もたっぷり

  今回も千五郎は2曲でシテを勤めます。お得意のわがままで横暴なくせに、肝心な時に不器用でしくじる大名と、機転が利いてやりたい放題、しかし調子に乗り過ぎて、結局は墓穴を掘る太郎冠者を演じます。とりわけ祇園祭の風情あふれる「鬮罪人」は、初夏の季節感もたっぷりの、まさに京都の町衆の狂言そのものと言えるでしょう。ほかに人気の若手、正邦と宗彦が夫婦を演じて、浮世離れした山人の生活ぶりを彷彿とさせる佳曲など、茂山家ならでは、面目躍如の選曲でお楽しみいただけます。お見逃しなく。

番組
雁礫 がんつぶて  茂山千五郎 茂山茂 松本薫

 大名が鴈を弓矢で狙っていると、通りがかった男が石礫を投げて命中させ、雁を拾って立ち去ろうとする。大名は引きとめて、自分の獲物だから置いていけと脅すが…。


鏡男 かがみおとこ  茂山正邦 茂山宗彦

 在京していた山家の男が帰国することになり、妻への土産に鏡を買って帰る。ところが生まれて初めて鏡を見た妻は、中に見知らぬ女がいると騒ぎだし、夫が都の女を連れてきたと言って怒り、夫が説明しようと近付くと、また女に近寄ると嫉妬して…。


鬮罪人 くじざいにん  茂山千五郎 茂山七五三 茂山逸平 茂山茂 島田洋海
                  井口竜也 山下守之 ほか   笛:藤田貴寛

  祇園祭の当番になった主人は町内の衆を集め、出し物の相談をする。色々な趣向の意見が出るが、どれも太郎冠者がケチをつけて却下され、太郎冠者の提案で「地獄で鬼が罪人を責める」のを演じることになり、役割をくじ引きすると、主人が罪人、太郎冠者が鬼にあたる。さて稽古になって、太郎冠者は恐る恐る罪人を責めるうちに…。


日時
2012年6月29日(金)19:00開演 30日(土)14:00開演
場所
国立能楽堂
出演
茂山千五郎、茂山七五三、茂山正邦、茂山宗彦、茂山茂、茂山逸平、松本薫、島田洋海、井口竜也、山下守之 ほか / 笛:藤田貴寛
チケット
全席指定(税込) SS7千円 S6千円 A5千円 B4千円 学生3千円
学生席は森崎事務所のみで販売
2012年4月27日(金)発売開始
チケット取扱:
チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード:419-987)
イープラス (パソコン・携帯)
カンフェティ 0120-240-540
国立能楽堂 03-3423-1331(窓口販売のみ)
森崎事務所 03-5475-3436
お問い合わせ●森崎事務所 03-5475-3436
主催/(株)森崎事務所 M&O plays