千五郎狂言会 第15回 《四世千作追悼》

千五郎狂言会 第15回  akutaro   写真©吉川信之

☆千作ゆかりの出家狂言「悪太郎」を、三兄弟の共演で!

  今回も千五郎はシテ2曲を勤めます。大名狂言の中でも小品ながら人気の「鬼瓦」、若い僧と娘の恋を叙情的に描いた「お茶の水」、出家狂言の名曲「悪太郎」をご覧頂きます。
  去る5月23日、四世千作(十二世千五郎)翁が93歳で逝去されました。人間国宝・芸術院会員のみならず、狂言史上初の文化勲章受章者となった、稀代の狂言師の愛すべき、かつ強烈な個性を偲び、その至芸を今一度回想していただく機会として、追悼の思いをこめてお届けしたいと存じます。
  また「悪太郎」は千作・千五郎共に得意曲とし、当会でも千作が1995年、千五郎が2006年に両者共演で上演した曲で、今回は千作の子息三人揃っての共演でもあり、奇しくも追悼にふさわしい番組となりました。

  いかにも狂言らしいおかしみ、おおらかな笑い溢れる番組でお楽しみください!!

番組
鬼瓦おにがわら   茂山千五郎 茂山逸平

  長く在京した大名が晴れて帰国することになり、お礼と暇乞いに因幡薬師に参詣し、伽藍を眺めていると鬼瓦のいかつい顔が目にとまる。ハテ誰かに似ていると考えるうちに、国元に残してきた妻の顔を思い出し、懐かしさのあまり…


お茶の水おちゃのみず  茂山正邦 網谷正美 茂山 茂

  水汲みに行くのを断った新発意(見習僧)は、代わりに水汲みをする門前の娘の側に現れると、恋心を小歌に託して謡い、いい寄る。やがてかけあいの謡となって二人が興じているところに 住持がやって来て…。


悪太郎 あくたろう  茂山千五郎 茂山七五三 茂山千三郎

  乱暴者の悪太郎は酔っ払って道ばたに寝込んだ間に僧形に変えられ、南無阿弥陀仏と名付けられる。目が覚めて自分の姿に驚いて、さては仏のお告げだったかと神妙になっているところに、通り掛かった僧が念仏を唱えると、思わず返事をしてしまい…。


日時
2013年7月4日(木)19:00開演 ・5日(金)19:00開演
場所
国立能楽堂
出演
茂山千五郎、茂山七五三、茂山千三郎、茂山正邦、茂山茂、茂山逸平、網谷正美、島田洋海、井口竜也
チケット
全席指定(税込) S6000円 A5000円 B4000円 学生2500円
学生席は森崎事務所のみで販売
2013年4月26日(金)発売開始
チケット取扱:
チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード:427-692)
イープラス (パソコン・携帯)
カンフェティ 0120-240-540
国立能楽堂 03-3423-1331(窓口販売のみ)
森崎事務所 03-5475-3436
お問い合わせ●森崎事務所 03-5475-3436
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