東京茂山狂言会第12回

東京茂山狂言会第12回

「唐相撲」「菓争」に続く、復曲スペクタクル狂言「政頼」

<今しかできない>茂山スペクタクル狂言の第3弾は、幻の稀曲、約40年ぶりの復曲です。閻魔王率いる眷属鬼が立ち並ぶ六道の辻に、鷹太郎を従えてやってきた、亡者ながらも美男の鷹匠・政頼。「朝比奈」の類曲ですが、四拍子の囃子入りで、鬼の合い攻め、鷹の語りなど、さらに大がかりで、華やかな稀曲、もちろん東京では初の上演。見逃せません。

日時
全公演終了しました。
2006年11月7日(火)、8日(水)
両日とも19:00開演
場所
国立能楽堂
出演
茂山千作・千之丞・千五郎・七五三・千三郎・あきら・正邦・宗彦・茂・童司 他
チケット
SS席 10,000円 / S席 8,000円 / A席 7,000円 /
B席 6,000円 / 学生席 4,000円
番組

政頼(せいらい)

茂山七五三・茂山千五郎・茂山あきら・茂山千三郎・茂山正邦 ほか

地獄が不景気なので、亡者を迎えに出向いてきた閻魔王と眷属たち。政頼を攻めたてるが、「諸鳥を獲るのはこの鷹で、私に罪はない」と動じない。閻魔王が「鷹が鳥を取るところを見たい」と言いだしたので、政頼が鷹を使って雉子を狩ってみせると……。

左近三郎(さこのさむろう)

茂山童司・茂山千作

猟師の左近三郎が狩に行く途中で僧と道連れになる。縁起でもない、なぶってやろうと、難題を持ちかけ、弓矢で脅したりするが、殺生の是非をめぐって問答になり、言い争いのあげく、僧に「この胸を射ろ」といわれ……。

水掛聟(みずかけむこ)

茂山宗彦・茂山茂・茂山千之丞

隣同士の田を耕す舅と聟。舅が田を見に来ると、水がない。聟の田から自分の田に水を引いて帰った後に、聟が来て水を引き返す。また来た舅は再び水を引き返して、戻ってきた聟と口論になり、水、泥を掛合った挙げ句、ついに取っ組み合いになる。仲裁に駆けつけた妻は、板挟みになって迷うが……。