東京茂山狂言会第14回
<三世千作二十三回忌追善> ☆千作・千之丞兄弟が語りの至芸と、涙と笑い、祝言性あふれる佳曲で亡父を偲び、孫の千五郎が「通円」、曾孫の正邦が「木六駄」と、それぞれ思いも深く、満を持して大曲を披く豪華番組。お見逃しなく!!
- 日時
- 全公演終了しました。
2008年11月26日(水)、27日(木)
両日とも19:00開演 - 場所
- 国立能楽堂
- 出演
- 茂山千作・千之丞・千五郎・七五三・あきら・千三郎・正邦・茂 他
- チケット
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SS席 8,000円 / S席 7,000円 / A席 6,000円 /
B席 5,000円 / 学生席 4,000円 - 番組
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二千石(じせんせき)
茂山千作 茂山千之丞
主人は無断で出かけた太郎冠者を叱るが、都見物と聞いて許し、都の様子を尋ねる。冠者が習ってきた謡を披露すると、主人はにわかに機嫌を悪くして、それは我が家の大事の謡だと由来を語り、冠者を手討ちにしようとするが…。
通圓(つうえん)
茂山千五郎 茂山千三郎 茂山七五三 ほか
東国の僧が都一見して宇治橋に着くと茶屋があり、昔、通円という茶屋坊主が宇治橋供養で茶を点てすぎて死に、今日が命日だという。僧が弔うと通円の幽霊が現れ、三百人の巡礼が茶を飲み干そうと押し寄せ、負けじと大茶を点てて争ったが、ついに力尽きて最期を遂げたと語り、回向を頼んで消え失せる。 能「頼政」をパロディにした舞狂言の大曲に、充実著しい千五郎が初めて挑む。
木六駄(きろくだ)
茂山正邦 茂山茂 茂山あきら ほか
六頭の牛に薪を、六頭の牛に炭を積み、酒樽を添えて都に届けに行く太郎冠者。大雪の中、思うように動かない十二頭の牛を追いながら山道を急ぐが、峠の茶屋にたどり着くと、つい酒樽に手をつけて、上機嫌で謡い舞ううち…。 ムチ一本で十二頭の牛を描き出す至難の技、またウズラ舞など見所たっぷり。歴代の名人上手の様々な伝説に包まれた珠玉の名作に今、若き正邦が挑む。